《チュニジア共和国:Tunisia》


【 10ディナール 】


《 解説 》
表面の肖像は「イブン・ハルドゥーン Ibn Khaldoun (1332-1406) 」です。イスラム世界最高の歴史哲学者として有名である。チュニス出身で法学を学び、政治家となり若くして北アフリカのハフス朝(1228〜1574)の高官となったが、妬まれて各地を転々としたり投獄されるなど波乱の半生を過ごした。43才で政界を引退し、歴史書の執筆にあたった。「世界史序説」を著し、遊牧民と定住民との関係・交渉を中心に王朝興亡の歴史に法則性があることを論じた。表面右側には、狭い裏通りのような街並みが描かれています。裏面には、非常に緻密なデザインの絵が描かれています。この本は、コミックブックと書かれています。芸術的にも評価の高い紙幣です。