《マルタ共和国:Malta》


【 5リラ札 】


《 解説 》
イタリア・シチリア島のすぐ沖合いにあり、アフリカ大陸に続く交通の要衝であったことから、紀元前800年にはフェニキア人の貿易基地として繁栄したこの地はその後、ローマ帝国、イスラム勢力などの支配を受けることになる。1798年にナポレオンによって占領され1814年以降はイギリス領となっています。イタリアの近くにありながら、英語が公用語になっているのもこの影響です。1964年に独立し、1974年に共和制に移行しています。表面には、海洋国家であることを象徴した女神像が描かれ、この女性の胸には商船旗でもあるマルタ十字架が描かれ、手には船の舵を持っています。裏面には、ステンダルドの塔と城門が描かれています。