《イラン・イスラム共和国:Iran》


【 20,000リアル札 】


《 解説 》
表面の肖像は「ホメイニ師 Imam Khomeini (1900-1989) 」です。イラン・イスラム教シーア派の最高聖職者であったが、1960年代からパーレビ国王政権打倒運動を展開し、1964年に国外追放され、パリでの亡命生活を余儀なくされていた。しかし1979年に勃発したイラン・イスラム革命にはイランに帰国し、イスラム原理主義の宗教指導者として、最高指導者としとして、革命の中心的な役割を演じた。その後政界を引退したものの隠然たる指導力を発揮した。1989年に86歳で死亡したが、今日でもイラン・イスラム革命の精神的な支柱として、お札の肖像に使用されてきている。券面中央には、美しいイスラム模様が描かれている。裏面にはイスファーン市の中心にある広大なイマム広場(Imam Square)と、その周囲にアリカプ王宮の豪華な建物、更に遠景にはナガシェ・ヤハーン・モスク(Naghsh-e-Jahan)の美しい緻密な飾り模様で有名なドームや尖塔を描いている。