その国を理解するのに大切なのは、歴史を理解し、文化を理解することだと思います。
昨今、多くの日本人が海外旅行や出張・留学などで外国に行く機会が増えています。
しかしながら、そのうちどれだけの人が訪れる国の歴史や文化を正しく理解しているので
しょうか?少し極論かもしれませんが、歴史や文化を理解していなかったために、命を落
とすことにもなりかねません。では文化とはなんでしょうか?簡単に言えば「衣食住」の全
てが文化の一端であると言えるでしょう。特に食について言えば、中華やフレンチ、イタリ
アンそして日本食などが良い例でしょう。また、アルコール(スピリッツ)についても、スコ
ッチ、バーボン、ジン、ラム、ブランデーなどなど色々なものがあります。これもひとつの
文化と言えるでしょう。
自分と違うものを排他するのではなく、相手の歴史や文化、場合によっては宗教習慣までも
含めてを理解しようと努力すること、RESPECTすることこそが大切なのではないでしょうか。
さて、このホームページで紹介している各国の紙幣もある意味ではその国の歴史であり
文化であると私は思っています。紙幣に描かれている、肖像や風景、動物や建物はその
国を顕著にあらわす文化そのものだと思います。恐らく肖像として最も多く登場する「エリ
ザベス女王」は、19世紀から20世紀にかけて大英帝国が誇った勢力の強大さをあらわし
ています。またアンゴラの紙幣に描かれている、銃を持った兵士が、この国の戦乱の歴史
を表現しています。ギニアビサウの紙幣に描かれている奴隷貿易の様子がこの国の悲
しい歴史を現しています。ホームページを見るときそれぞれの紙幣が語っている、その
国の歴史や文化を感じ取っていただければ幸いです。